京都府京丹後市丹後町間人 自然

立岩

山陰海岸ジオパークの京丹後を代表する「立岩」は、高さが20mもある巨大な一枚岩。安山岩の直線的な荒々しい岩肌が特徴的で、地域のシンボルとして親しまれています。近くの道の駅てんきてんき丹後からのジオガイド(有料)も人気です※要予約

 

【撮影ポイント】

大きな立岩をバックに写真を撮ったり、近くの木製のてんきてんき橋からの撮影もおすすめです。

 

【伝説】

【麻呂子親王の鬼退治伝説】推古天皇のころ、丹後の国三上ヶ嶽(現在の大江山)では英胡・軽足・土熊(土車)の3匹の鬼が首領となり、人々を苦しめていました。朝廷は用明天皇第三皇子(聖徳太子の異母弟)の麻呂子親王を大将軍に任命し、鬼の討伐に向かわせました。その道中、戦勝祈願のため大社に立ち寄ると、伊勢の神の化身である老人がどこからともなく現れて、「この犬が道案内をいたします」と白い犬を差し出しました。やがて鬼との合戦が始まりました。『齋宮大明神縁起絵巻』(いつきのみやだいみょうじんえんぎえまき)には鬼に斬りかかる親王の姿や、鬼に噛みつく犬の姿が描かれています。山の奥深くに逃げ込む鬼。しかし、白い犬が持っていた鏡が鬼たちを照らし見つけ出し、英胡と軽足は官軍に討ち取られ、土熊は現在の竹野で生け捕りにされ、未代の証拠として、丹後の岩に封じ込められました。その岩が現在の立岩だと伝えられています。今でも風が強く、波の高い夜などは鬼たちの号泣する声が聞こえるといわれています。

 

 

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